「看護師の給料が上がるらしい」——2026年度の診療報酬改定のニュースを見て、気になっている人も多いはず。
この記事では、2026年の制度改定で看護師の給与がどう変わるのかと、転職で「上がる職場」を見分けるポイントを整理します。
※制度・数値は執筆時点(2026年8月)の公開情報に基づきます。最新情報は厚生労働省等の一次情報をご確認ください。
2026年度診療報酬改定のポイント
- 改定率は本体+3.09%と、約30年ぶりの大幅なプラス改定
- 賃上げの原資となるベースアップ評価料が増額
- 試算では、看護師の給与は月額1.2万〜2.5万円程度の引き上げが見込まれるとされる
- 看護職員処遇改善評価料・ベースアップ評価料による収入を、夜勤手当の増額に充当できるように。夜勤者への配分がしやすくなった
訪問看護にも処遇改善の波
2026年6月の介護報酬臨時改定で、これまで対象外だった訪問看護・介護予防訪問看護が「処遇改善加算」の対象に加わりました。人材不足が続く在宅分野に給与原資が入る、大きな変化です。
訪問看護への転職を考えている人は、求人・面接で「処遇改善加算を取得しているか(する予定か)」を新しいチェックポイントにしましょう。仕事内容や向き不向きは訪問看護への転職ガイドで解説しています。
ただし「全員が同じだけ上がる」わけではない
注意したいのは、制度上の引き上げがそのまま自分の給与明細に反映されるとは限らないこと。
- 評価料の仕組み上、医療機関が加算を算定して初めて原資が生まれる。算定していない・配分方針が不透明な職場では実感しづらい
- 実際、都市部でも一時金(ボーナス)が前年割れの例が報告されるなど、実質賃金の伸び悩みを指摘する声もある
- 結果として、「きちんと上げる職場」と「上がらない職場」の差が広がる局面に入っている
転職で「上がる職場」を見分ける3つの質問
求人票と面接(逆質問)で、次の3点を確認しましょう。
- 「ベースアップ評価料などの加算は算定していますか?」 — 算定していれば原資がある。逆質問の場で聞いても失礼にならない
- 「基本給と手当の内訳」 — 賞与・残業単価は基本給ベース。求人票の見方の要領で、手当で盛っていないかを確認
- 「夜勤手当の額と直近の改定実績」 — 評価料の夜勤手当への充当が可能になった今、夜勤手当の水準は職場の姿勢が出やすいポイント
給与交渉が苦手なら、エージェント経由で確認・交渉を代行してもらうのも手です(エージェント経由と直接応募の使い分け)。
いま転職に動くべき?
- 看護師の有効求人倍率は約2.4倍(全職種平均の約2倍)で売り手市場が継続中
- 賃上げ原資が入るタイミングは、待遇改善に前向きな職場を見分けやすい時期でもある
- 今の職場で昇給の動きが全くないなら、それ自体が一つの判断材料。まずは資格早見表や求人情報で市場価値を確かめてみるのがおすすめ
まとめ
- 2026年度改定で月1.2万〜2.5万円規模の賃上げが見込まれ、夜勤手当への充当も可能に
- 訪問看護も処遇改善加算の対象入りで在宅分野に追い風
- ただし職場差が大きい。加算の算定状況・基本給の内訳・夜勤手当の3点で「上がる職場」を見分ける
10月入職を狙うなら、動き出しは今月がベストです。段取りは10月入職の逆算スケジュールをどうぞ。
