転職先が決まり、上司に退職の意思を伝えたら、次に必要になるのが退職届(退職願)です。「退職届と退職願って何が違うの?」「手書きじゃないとダメ?」「誰に、いつ出せばいい?」——人生で何度も書くものではないからこそ、いざとなると迷うことばかりですよね。
この記事では、退職届と退職願の違い、そのまま使える書き方のテンプレート、封筒の書き方、提出のタイミングとマナーをまとめました。円満退職の全体の段取りは退職を切り出すタイミングと伝え方で解説しています。
退職願と退職届の違い
| 種類 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 退職願 | 「退職させてください」とお願いする書類 | 退職の意思を最初に正式に伝えるとき。承諾前なら撤回の余地がある |
| 退職届 | 「退職します」と届け出る書類 | 退職が合意・決定したあとに出す。原則として撤回できない |
| 辞表 | 役員や公務員が職を辞するときの書類 | 一般の看護師は使わない |
実際には、まず上司に口頭で退職の意思を伝え、退職日が決まったら退職届を出すという流れが一般的です。また、病院によっては所定の退職届の用紙が用意されていることも多いので、自分で書く前に看護師長や事務に「書式は決まっていますか」と確認しましょう。所定の用紙があればそちらを使えばOKです。
退職届の書き方テンプレート
所定の書式がない場合は、白無地の便箋(B5またはA4)に縦書き、黒のボールペンか万年筆で書くのが基本です。パソコンで作成しても問題ない職場も増えていますが、迷ったら手書きが無難です。構成は次のとおりです。
①1行目の中央に「退職届」(退職願の場合は「退職願」)。②次の行の下寄せに「私儀」。③本文は「このたび、一身上の都合により、令和◯年◯月◯日をもちまして退職いたします。」(退職願なら「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。」)。④提出日を書き、⑤所属(◯◯病棟)と氏名を書いて押印。⑥最後に宛名として病院長(または理事長)の役職とフルネームに「殿」または「様」をつけ、自分の名前より上に書きます。
退職理由は、本当の理由が人間関係や待遇への不満であっても「一身上の都合により」と書くのが一般的なマナーです。退職届は理由を説明する書類ではないので、詳しく書く必要はありません。
封筒の書き方と渡し方
封筒は白無地の長形封筒を使います(茶封筒や郵便番号枠つきは避けます)。表の中央に「退職届」、裏の左下に所属と氏名を書きます。便箋は三つ折りにして封入し、手渡しの場合は封をしなくてもかまいません。
提出先は、基本的に直属の上司(看護師長)です。いきなり看護部長や事務に出すのは、師長の頭越しになるので避けましょう。渡すときは、ナースステーションではなく面談室など人目のない場所で、「先日お話しした件で、退職届を持ってまいりました」とひと言添えて両手で渡します。
提出のタイミング
法律上は、期間の定めのない雇用であれば退職の申し入れから2週間で退職できるとされていますが、看護師の職場では就業規則で「1〜3か月前まで」と定めていることが多く、シフトや引き継ぎを考えると就業規則に沿うのが円満退職の近道です。口頭で退職日が合意できたら、1〜2週間以内を目安に退職届を提出しましょう。在職中の転職活動の進め方は在職中の転職活動の進め方を参考にしてください。
まとめ
- 退職願は「お願い」、退職届は「決定の届け出」。退職届は原則撤回できない
- まず病院所定の書式があるか確認。なければ白無地の便箋に縦書き
- 理由は「一身上の都合により」でOK。宛名は病院長(理事長)
- 提出先は直属の看護師長。人目のない場所で手渡し
- 就業規則の期限に沿い、退職日の合意後1〜2週間以内に提出
退職後の保険・年金などの手続きは退職後の手続きまとめを、年内に転職する方は年末調整の流れもあわせてどうぞ。
