「冬のボーナスをもらってから辞めたいけれど、いつ言えばいいんだろう。もらってすぐに言うのは、さすがに気まずい……」。12月が近づくと、こうした悩みを抱える看護師さんが増えてきます。
ボーナス後の退職そのものは、決して珍しいことではありません。大切なのは、就業規則を先に確認し、職場の準備に配慮した順番で伝えることです。この記事では、冬のボーナス後に退職を切り出すときのタイミングの考え方、確認しておきたいこと、師長への伝え方の例をまとめました。
切り出す前に確認したい4つのこと
最初に見ておきたいのは、勤務先の就業規則や賞与に関する規程です。賞与の扱いは職場によって異なるため、思い込みで動かないようにしましょう。
| 確認すること | 見るところ | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 賞与の支給日 | 就業規則・賃金規程、過去の明細 | 「12月」だけでなく具体的な日付を確認する |
| 支給の条件 | 賞与規程の在籍条件など | 支給日に在籍していることが条件になっている場合がある |
| 退職の申し出時期 | 就業規則の退職に関する項目 | 「◯か月前まで」など職場の決まりを確認する |
| 有給休暇の残日数 | 勤怠システム、給与明細 | 退職日から逆算して消化の計画を立てる |
規程の読み方や個別の扱いで迷うときは、人事・総務の担当者や、労働基準監督署などの公的な相談窓口に確認すると安心です。退職の話だと気づかれたくない場合は、「規程を確認したい」とだけ伝えて、就業規則を閲覧させてもらう方法もあります。
切り出すタイミングは「支給後すぐ」か「それ以前」か
一般的には、賞与の支給を確認してから、なるべく早めに師長へ相談する人が多いでしょう。支給日に合わせて入金を確認し、次の勤務で「お時間をいただけますか」と声をかける流れです。
ただし、退職希望日までの期間が短い場合は、ボーナスを待つことで申し出が遅くなり、シフト調整や引き継ぎに影響することもあります。就業規則で決められた申し出の時期と、希望する退職日をカレンダーに並べて、無理のない日程を考えてみましょう。全体の組み立ては冬のボーナスから逆算するスケジュールが参考になります。
声をかける場所とタイミングにも配慮が必要です。ナースステーションや申し送りの直前は避け、業務が落ち着いた時間に、個別に時間を取ってもらうのが基本です。切り出し方の基本は退職を切り出すタイミングと伝え方にもまとめています。
師長への伝え方の例
伝え方は、相談ではなく決意として、短く、前向きにが基本です。次のような言い方を参考に、自分の言葉に置き換えてみてください。
「お忙しいところありがとうございます。一身上の都合で、◯月末で退職させていただきたいと考えています。ご迷惑をおかけしないよう、引き継ぎはしっかり行います。シフトの都合もあると思いますので、早めにご相談させていただきました。」
ボーナスとの関係を、自分からわざわざ説明する必要はありません。もし「ボーナスをもらってから言うなんて」と言われて気まずくなったら、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。引き継ぎは責任を持って行います」と落ち着いて返し、話を引き継ぎの段取りに戻しましょう。強い引き止めや、支給された賞与の返還を求められるなど判断に迷うことがあれば、一人で抱えずに公的機関などに相談してください。
伝えたあとの流れ
- 退職日を確定する: 師長と話し合い、シフトと引き継ぎの期間を踏まえて決める
- 退職届を出す: 職場の書式や提出時期を確認する(退職届の書き方)
- 有給消化を組む: 引き継ぎと両立できる日程を相談する(有給消化の段取り)
- 同僚への報告: 師長と話したタイミングに合わせて伝える
- 退職後の手続きを確認: 間を空けて転職する場合は保険や年金の切り替えも確認する(退職後の手続きまとめ)
税金や社会保険の扱いは、退職日や次の入職日によって変わることがあります。詳しくは職場の担当者や、市区町村・年金事務所などの窓口で確認してください。
まとめ
- まず就業規則と賞与規程で、支給条件と申し出の時期を確認する
- 入金を確認してからなるべく早めに師長へ相談する人が多い
- 申し出が遅くなりそうなら、職場の決まりと希望退職日を優先して日程を考える
- 伝えるときは短く前向きに。ボーナスとの関係を自分から説明する必要はない
- 伝えたあとは退職日・退職届・有給消化の順に進める
次の職場探しも並行して進めるなら、1月入職で見極めたい職場の受け入れ体制も読んでみてください。
