面接で大事なのは「等身大+前向き」。
丸暗記より、型(テンプレ)に自分の事実をはめるのが最短です💡
まずは万能フレーム:PREP=結論→理由→具体→再主張。
これを意識すれば、どの質問でもブレません。
1. 自己紹介(60秒)
意図:経歴の要点と“今後の方向性”を確認したい。
型:経歴→得意領域→強み→今後
例
「急性期内科で3年、外科混合で2年勤務し、救急入院の初期対応と術後観察を担当しました。患者さんの不安軽減を意識した声かけと、優先度判断が強みです。地域連携に興味があり、退院支援を強化する貴院で継続的ケアに携わりたいと考えています。」
2. 転職理由
意図:ネガをどう整理して前向きに言語化できるか。
NG:「人間関係が…」「忙しすぎて…」
OK:学びたい方向×経験の接点を語る
例(OK変換)
「急性期で観察力を磨けた一方、退院後の生活支援まで関わりたい思いが強くなりました。地域包括ケアを推進する貴院なら、これまでの判断力を活かしつつ在宅移行の支援に挑戦できます。」
3. 志望動機
意図:「この病院“だから”」を言えるか。
型:病院の特徴→自分の経験との接点→貢献像
例
「貴院の多職種カンファと退院前訪問の取り組みに共感しました。私も外科混合で術前術後指導や家族支援に注力してきました。退院支援の場面で、情報整理と合意形成に貢献します。」
4. 強み・弱み
意図:自己認識と改善サイクル。
型(弱み):弱み→具体例→対策→効果
例(強み)
「優先度の再評価が得意です。救急受け入れ時はSBARで情報共有し、タスクを組み替えて転倒リスクのある患者さんの見守りを強化しました。」
例(弱み→対策)
「完璧主義で時間をかけ過ぎる傾向がありました。ToDoを“今・次・後で”に分け、申し送り前に締めるタスクを明確化。残業が週平均30分減りました。」
5. 困難対応(トラブル・多重課題)
意図:現場での判断と連携力。
型(STAR):状況→課題→行動→結果
例
「夜勤で入院2件+術後1件の疼痛増強が同時に発生。VS悪化リスクが高い患者を優先し、鎮痛評価を数値化、医師へ早期コール。並行してPCA教育を実施し、NRSが7→3へ低下。現場の負担も軽減できました。」
6. シフト・夜勤・残業の希望(拡張版)
ねらい:稼働条件は“本音100%”よりも優先順位と代替案をセットにして伝えるのが吉。
まずは①下限/上限 ②固定条件 ③譲れる点 を3点セットで伝えましょう💡
6-1. 伝え方の型(そのまま使える)
- 結論:「可能/不可・回数・時間帯」を数字で
- 背景:家庭・通学・体調など“理由は短く”
- 代替案:できる協力(遅番可、土日どちらか可 等)
例(型)
「夜勤は月4回まで可能です(結論)。子どもの送迎があり水曜は固定休を希望します(背景)。そのぶん土曜勤務や遅番は前向きに調整します(代替案)。」
6-2. ケース別テンプレ
①フルタイム・柔軟に働ける人
「早・中・遅番いずれも対応可能です。夜勤は月4〜6回を目安に考えています。シフトの偏りが出る時期は月内で回数を調整します。」
②育児・介護で時間制約がある人
「保育園の送迎があるため19時までの退勤を希望します。夜勤は当面不可ですが、遅番と土曜勤務でカバーします。1年後を目処に夜勤再開も検討したいです。」
③夜勤多めで稼ぎたい人(夜勤専従寄り)
「生活リズムが夜勤に合っているため、夜勤は月8回前後まで対応可能です。二交代/三交代いずれも可、連続夜勤や明けの有休取得ルールを確認できれば前向きです。」
④パート・時短希望
「週3〜4日・実働6hを希望します。曜日は火・木・金が基本ですが、月1回は土曜可。繁忙期は1時間の延長にも協力します。」
⑤残業を抑えたい人
「家庭都合で残業は月5時間以内を目安にしたいです。急変や申し送り延長など患者安全が優先の場面は対応し、持ち帰り作業は避ける運用をお願いしたいです。」
6-3. 言い回しのコツ(好印象フレーズ集)
- 「現場の運用に合わせつつ、以下の範囲でご相談させてください」
- 「繁忙期は協力します。その代わりに翌月に調整いただけると助かります」
- 「初月は慣らしで夜勤少なめ、2か月目から規定回数にしていただけると助かります」
NG例(避けたい)
- 「残業は一切無理です」→代替案がない断言は×
- 「夜勤多いなら辞退します」→面接段階では理由+数字で具体化を
6-4. 逆質問(勤務ルールの“詰め”)
メモ持参でOK。入職後のミスマッチを防ぎます📝
- 希望休の出し方:毎月いつ締め?何日まで通る?
- 夜勤体制:二交代/三交代、夜勤人数、リーダー/フリーの有無
- 夜勤明けの取り扱い:明け+公休の組み合わせは可能?
- 残業の申請方法:打刻ルール・委員会/研修は残業扱いか
- 急な欠員時の埋め方:呼び出し頻度・代休の付与
6-5. 優先順位リスト(面接前に5分で)
- 絶対条件(例:水曜は18:30退勤、夜勤明けは保育園迎え)
- 欲しい条件(例:夜勤は月4回まで、土日どちらか休み)
- 譲れる条件(例:隔月で日曜出勤OK、繁忙期の一時増回OK)
👉この3本柱を一枚メモにしておくと、その場でブレません。
7. 退職時期・年収
意図:交渉の現実感。
例(時期)
「現職の引き継ぎに4週間必要です。内定後1〜1.5か月で入職可能です。」
例(年収)
「相場を踏まえつつ、経験と夜勤回数に応じたご提示を頂ければ前向きに検討します。」
8. 逆質問(“関心の矢印”を示す)
- 研修・フォロー体制(プリセプター/夜勤入りの目安)
- 多職種連携の流れ(退院前カンファの頻度・役割)
- 電子カルテ運用(申し送りの型・評価スケール)
※待遇は最後に軽く確認でOK。
9. 一言で伝える“あなたらしさ”
面接の最後に15秒の再主張を用意すると締まります✨
「急性期で鍛えた観察力と連携力を、地域に繋ぐケアに活かします。よろしくお願いします。」
面接前チェックリスト✅
- 60秒自己紹介(録音して滑らかさ確認)
- 退職理由×志望動機の“つながり”が一文で言える
- 強み・弱みは具体例(数値・頻度)付き
- 病院の理念・取り組みを1つ“自分の経験語”に変換
- 逆質問を2つ用意(メモ持参OK)
✅まとめ
面接で見るポイントは3つだけ。
- 型で話す(自己紹介=PREP/経験=STAR)
- 具体化する(回数・頻度・数値)
- 前向き変換する(課題→対策→効果)
今日の持ち帰りフレーズ(暗唱用)
- 60秒自己紹介:経歴→得意→強み→今後
- 転職理由:学びたい方向×これまでの経験
- 志望動機:病院の特徴→自分の接点→貢献像
- シフト:結論(数字)+背景(短く)+代替案
面接成功の黄金ループ
準備:質問想定10個→自分の事実を型に当てはめる
練習:音読録音×2回(噛む箇所の洗い出し)
当日:要点メモ持参・逆質問は2つ
後日:補足メール(条件の数字と協力度を明記)
NGをOKに変えるコツ
- 「忙しくて大変」→「優先度再評価で残業△30分」
- 「人間関係が…」→「連携の型を作り改善に取り組んだ」
- 「残業できません」→「月5h以内、繁忙期は翌月で相殺」
直前チェックリスト
- 60秒自己紹介を噛まずに言える
- 「退職理由⇄志望動機」が一本の線で繋がっている
- 強み/弱みに具体例と効果がある
- シフト・夜勤・残業は数字+代替案で提示できる
- 逆質問2つ準備(研修/夜勤体制/残業申請など)

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